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10月14日ハンガリーニュース

   

まじゃるです。

昨日10月14日のハンガリーでのニュースのまとめです。情報は index.hu から*1


 

ハンガリー最大の太陽光発電所が完成

ハンガリーのマートラ山地(Mátra)のふもとの平地に、太陽光発電所が完成し、水曜日に引渡しが行われました。

この発電所は、65億フォリント(2,100万ユーロ)をかけ、30ヘクタールの敷地に72,480枚のソーラパネルを設置したもの。発電出力は4千世帯の消費電力に相当する16メガワットで、ハンガリー国内最大の太陽光発電所になります。また同地で稼働中の火力発電所(総出力950メガワット)と合わせると、ハンガリー年間消費電力の15%を発電し、また、グリーン電力と火力発電の両方を持つ発電所としては中欧最大となります。

発電所の運営をするのはマートラ発電株式会社で、株式の74%をドイツのRWE Power AG.およびEnBWグループ、26%はハンガリー電力株式会社が所有します。
写真: Komka Péter

 

グンツ元大統領の葬儀は、公的要素を避けたものに

10月6日に亡くなったグンツ・アールパード元大統領の葬儀は11月6日に行われることが決まりましたが、故人の意志に従い、国葬として扱わず、埋葬場所についても、偉人が多く埋葬されているフィウメイ通り国民墓地ではなく、オーブダ墓地になっています。

弔辞を述べるのは、パンノンハルマ大修道のヴァールセギ・アストリク大修道院長と、’56年革命に加担したことで終身刑で共に服役し、また自由民主同盟の創立メンバーでもあったメーチ・イムレ氏で、現職の大統領、首相、国会議長などの弔辞はありません。また、軍隊式の弔砲なども行われません(大統領はハンガリー軍の最高指揮官でもあるため、元大統領の葬儀には弔砲が発せられるのが普通)。

このように、元大統領の葬儀としては、ハンガリーの習慣とは大きく異なるものになりますが、これは、死んでも現ハンガリー政府とは距離を置くという、グンツ元大統領の最後の抗議の形であるとも見られています。なお、私人としては誰でも参加できるので、ハンガリー国内外から多くの政治家・関係者が葬儀に参列するのは間違いないでしょう。

 

国債購入による永住権取得者の国別人数が公開

ハンガリーでは、30万ユーロの5年物国債を購入すると、永住権の取得条件が大幅に緩和されるという制度があります(Jetroのサイトに詳しい説明がありました。なお昨年までの必要額面は25万ユーロでした)。

この制度に関して、9月末の国会で、制度導入からのどれだけの人数が永住権取得したかについて質問があり、これに回答する形で、制度利用による取得者の国別の人数を文書で公開しました。(カウント期間は、2013年年初から2015年9月末まで)

これによると、ずば抜けて多いのは中国からで2,486人、続いてロシアの173人、その後はイラン25人、シリア20人、ウクライナ、パキスタン各19人、トルコ16人、サウジ15人となっています。

 

スロバキア警察官も国境警備のためハンガリーに派遣

スロバキアとハンガリーの両国の同意により、スロバキアの警察官50人がハンガリー・セルビア国境の警備支援のため派遣されることになりました。これによりハンガリーは、警察官の一部をセルビア国境からクロアチア国境へ回すことが可能になります。

スロバキアから警察官が到着するのは10月20日、宿泊と食事はハンガリー側が提供します。シフトは12時間交代で、ハンガリー警察2人およびハンガリー兵士1人のチームに組み込まれます。スロバキア側は、ハンガリー語ができる警察官を選抜した模様。

スロバキア軍からの兵士の派遣は現時点ではありませんが、「バラトン2015 (Balaton 2015)」と名付けられた、難民危機対応のための軍事訓練にはスロバキア兵士も参加する予定です。

また、このバラトン2015にはチェコも参加します。また既に決定していたチェコ兵士の国境警備支援のための派遣については、既に21人の兵士が、地上装備とともに到着しているとの報道がありました。

 

ノルウェーの指名手配犯を、セルビア国境で逮捕

2005年の殺人事件などの犯人として、ノルウェーが行方を追っていたコソボ人の46歳の男が、月曜日にセルビアのパスポートを所持して、タクシー乗客としてハンガリーのルスケ(Röszke)の国境検問所を通過しようとしたところで逮捕されました。近日中にノルウェーに引き渡される見込みです。

またこの10日前には、ルーマニア国境に近いチャナードパロタ(Csanádpalota)で、トルコ人の男がシェンゲンの情報システムによるチェックで引っかかり逮捕されました。ドイツ警察は3日前から、妻を殺した容疑でこの男の行方を追っていました。こちらもドイツへの引渡し手続きが進行中です。

 


 

まじゃるでした。

 


*1 http://index.hu/24ora/

 

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