現時点でのハンガリー入国管理のポイント
まじゃるです。
ハンガリーは、入国管理を厳格化していますが、首相補佐官の説明*1では、以下のとおりになっています。
- セルビアから到着した難民は、ルスケ(Röszke)およびトンパ(Tompa)に設置された「トランジットゾーン」で難民申請を行うことができる。ここで個人データ、指紋、顔写真を登録する(データはEUのデータベースに保存される)。トランジットゾーンに飲食料の供給などはハンガリーが提供する。
- 難民申請の審査が24時間以内に終了しない場合は、トランジットゾーンに設置されたキャンプに移動する。審査期間は8日以内となっており、また異議がある場合は審査結果通知から2日以内に裁判所に異議の申出を行うことができる。
- 申請が却下された場合、申請者はハンガリーに入国できない。「トランジットゾーン」はハンガリー国内とみなされないため、退去強制ではない。「トランジットゾーン」は収容所でないため、自由に退出することができる。
- 保護者無しで到着した未成年者は、未成年者保護施設に送られる。お年寄り、病人、乳幼児のいる家族など、保護が必要な人々は難民キャンプに送られ、以前と同様のやり方で審査手続きを行う。
実際の運用は、以下のようになっているのでは、と言われています*4。
- セルビアで難民申請をしていない場合は、「難民」とは認めない
- セルビアで難民申請をした場合は、さらに難民審査手続きが適切に行われなかったことを証明しなければならない。
現在、常設のルスケ国境検問所は閉鎖されており、検問所近くに、この「トランジットゾーン」が設けられ、そこに設置されたコンテナで申請受付・審査を行っているようです。処理速度は30分に一人か二人ぐらいのペースで非常に遅く、申請提出希望者が100~120人ほど外で待っています。*2
難民申請は、ここまで16件が提出され、そのうち13件が却下、3件は異議申出となっています。*3
まじゃるでした。
*1 http://index.hu/belfold/2015/09/15/menekult_lezart_hatar_roszke_valsaghelyzet_menekultvalsag/bakondi_reszletezte_hogyan_fogadjak_a_menekulteket/
*2 http://index.hu/belfold/2015/09/15/menekult_lezart_hatar_roszke_valsaghelyzet_menekultvalsag/allnak_sorba_hogy_szep_lassan_mindenkit_elutasitsanak/
*3 http://index.hu/belfold/2015/09/15/menekult_lezart_hatar_roszke_valsaghelyzet_menekultvalsag/13_menekultkerelmet_mar_elutasitottak/
*4 http://index.hu/belfold/2015/08/31/menekultek_bevandorlok_krizis_percrol_percre/hol_lesznek_a_regisztracios_pontok/