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ハンガリー人が海で失くした結婚指輪に奇跡が!

   

まじゃるです。

週末なので、先週ハンガリーで話題になった、ちょっといい話を。

ギリシャ・ロードス島の東岸リンドスで、イギリス人のダイバーが、結婚指輪らしきものを海底から拾い上げたところから、物語は始まります。

このイギリス人、持ち主を探し出すために、指輪の写真をFacebookに投稿しました。日曜日の夜のことです。

最初は、「ゴールドだから換金しちゃえ」というコメントがつきましたが、このイギリス人は、こう返信しています。
”Rather try to find the owner means more! if you just got married and lost the ring how would you feel”
(持ち主を見つけることのほうが価値があるよ!もし君が、結婚指輪を失くした人の立場ならどう思う?)

これを見た人たちが、次々と写真をシェアしていきました。でもこの時点では、指輪の内側に刻まれている文字が、どこの国の言葉なのか分からなかったようです。

というわけで、火曜日には130人もの人が、それは自分の指輪だとコンタクトを取ってきたそうです。もちろん全員ニセモノ、からかい半分の人もいたようです。

ちなみに指輪に刻まれていた言葉は、「Szeretlek」(ハンガリー語でI love you.)。ここで、持ち主はロードス島に行ったことのあるハンガリー人であろう、と該当範囲が狭まりました。こうなるとハンガリー人も写真をシェアしていきます。最終的には12000人以上がシェアしました。

そしてとうとう、あるハンガリー人女性が、写真に写っているのは旦那さんの指輪だと気づいて、FBで名乗り出ました。
幸いなことに、この指輪はペアリングの片割れで、2つあわせて撮影した写真があり、この夫婦が持ち主であることが確認できたようです。

拾ったイギリス人も、水曜日の夜に「たった3日で本物の持ち主が見つかって、指輪はハンガリーに向かっているよ。みんなシェアとサポートありがとう!」と投稿しています。

なんとこの指輪、7年前の2008年、新婚旅行先のロードス島で海水浴をしているときに指から抜けてしまったものだそうです。
その時は探したが見つからなかったとのこと。この夫婦も、失くしたと思っていた指輪が、まさかこんな形で自分たちの元に戻ってくるとは思っていなかったでしょうね。

まず、海底で指輪が見つかること自体が珍しく、しかも、それを拾ったのが優しいイギリス人だったこと。そしてFacebook、写真をシェアした12000人以上の人たちの力。指輪が戻ったのは奇跡でした。

おまけに、この夫婦、来週の日曜日に7回目の結婚記念日を迎えるそうです。きっと格別な記念日になるでしょうね。

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事実は小説よりも奇なり、と申しますが、本当にこういうことがあるんですね。

まじゃるでした。

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