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不法入国から難民キャンプまでを潜入レポート1

      2015/08/25

まじゃるです。

ハンガリー人記者が、難民に変装して、不法入国した移民が難民キャンプに収容されるまでを潜入レポートした記事を見つけました。記事自体が長いので、不法移民の待遇に関する部分を主に抜粋して、3回に分けて紹介します。


・・・潜入するには、身分を偽らなければならない。自分の容姿であれば、中央アジアから来たことにすればよいであろう。会話でバレるのを避けるために、キルギス国籍のロシア人という設定で行くことにする。ロシアに移住するも、ロシア国籍を取得できず、キルギスのパスポートは期限が切れた。そんな中でクラスノダールで警察への抗議デモに参加したが、一緒に参加した友人たちが逮捕されたため、国外に脱出。内戦のためウクライナを迂回し、アブハジア、ジョージア、トルコを経由して、あとは他の移民と同様にバルカンルートでハンガリーに入国した、というのが細かい設定だ。・・・

・・・潜入するのは、簡単であった。バックパックを背負って、野球帽をかぶれば、難民のできあがりである。この格好で国境近くの村に通じる道を歩いていれば良い。あとは警察に連行されるのを待つだけである。・・・警察のミニバスから、マスクとゴム手袋をつけた警察官が降りてきた。„Nationality? – Kyrgyzstan!”、„Passport? No passport? Come, come, no problem”という会話が交わされ、バスに乗せられた。・・・

・・・20分後には、村に設置された一時収容地点に到着。仮設トイレが2つに、ゴミ箱が2つ。雰囲気は遠足に近い。子どもたちが走り回る中、警察は水とサンドイッチを配給している。ある警官は、3歳ぐらいのガーナの子供と手をつないで散歩したり、頭を優しくなでたりしている。感染症の心配や見知らぬ人間に対して距離を保つなどという考えは無いようだ。マスクも手袋もつけていない。・・・ところが、ポーランドのTV局のカメラを見た途端、慌ててマスクと手袋を手にとり、厳しい口調で移民たちを国籍別に整列させ始めた。・・・


 

まじゃるでした。続きます。


 

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