こちら、ハンガリー情報局

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9月24日移民/難民関連ニュース

   

まじゃるです。

昨日の移民/難民関連ニュースのまとめが index.hu から出ています*1ので、紹介します。


クロアチアとセルビアの関係が悪化

クロアチアがセルビアとの国境閉鎖を解除しなかったことに対する報復として、セルビアはクロアチアナンバーまたはクロアチアの貨物を積んだトラックの国境通過を認めない措置をとりました。これに対抗して、クロアチアもセルビア車両に国境を通過を認めていません。両国がお互いに国境を閉鎖したことにより、双方に多額の損失が発生しています。

クロアチアの難民対応はカオス状態

クロアチア警察は、夜の闇にまぎれて密かに難民の人々をセルビアに逆密入国させようとしましたが、失敗した模様です。*2

クロアチアの難民キャンプのあるオパトヴァツ(Opatvac)は、カオス状態になっています。キャンプでは正式な難民申請を行っていませんが、それでも一人ずつしかキャンプに入れず、外で多くの人がキャンプに入るのを待っています。

セルビアからのクロアチア入国地点のトヴァルニク(Tovarnik)でも、クロアチア警察による搬送のペースが非常に遅く、バスを待つ人々の数は1000人近くにのぼりました。

ハンガリー、クロアチア国境の閉鎖準備

ハンガリーは、国境フェンスが完成し次第、週末にもクロアチア国境を閉鎖し、現在の難民の流れを遮断する構えを見せています。ハンガリー政府は、クロアチアが難民の人々を国境検問所以外の場所に搬送してくること、特にドラーヴァ川(Dráva、ハンガリー=クロアチア国境となる川)を越えての入国を仕向ける可能性まで考慮しているようです。

ハンガリー、スロバニア国境にも有刺鉄線

木曜日、ハンガリーはスロベニア国境にも有刺鉄線のフェンスの設置を開始しました。首相府長官は、この区間も設置は避けられないとコメント、一方、外相は恒常的なものではないとしています。スロベニアは、事前の通告が無かったとしています。

1日に1万人以上がハンガリーに不法入国

水曜日のハンガリーへの不法入国者数は10,041人となり、過去最高を更新しました。この1万人強のほとんどがクロアチアからの入国で、セルビアからの入国は109人でした。今年の不法入国者数のトータルは243,878人となりました。クロアチア国境の町レテニェ(Letenye)には、難民登録箇所を兼ねたトランジットゾーンが設置されます。

ハンガリー首相、ウィーンへ

金曜日に、ハンガリーのオルバーン首相はウィーンを訪れ、オーストリアのファイマン首相との会談を行います。またミッターレーナー副首相およびシュトラーヘ自由党党首との会談も予定されています。

難民登録センター「ホットスポット」

10月末までに、ギリシャに「ホットスポット」と呼ばれる、難民としての庇護申請を行うためのセンターが開設されます。場所は、EU圏最初に上陸地となる、エーゲ海のレスボス島(Lesbos/Λέσβος)、コス島(Kos/Κώς)、レロス島(Leros/Λέρος)の3箇所。


 

まじゃるでした。

 


*1 http://index.hu/belfold/2015/09/25/szerb-horvat_szajkarate_rekordszamu_menekult_drotakadaly_a_szloven_hataron/
*2 http://inserbia.info/today/2015/09/croatian-police-try-to-secretly-transfer-refugees-back-to-serbia/ (英語)

 

 

 - まとめ