10月15日ハンガリーニュース
まじゃるです。
昨日のニュースから。情報元は、特に記していない限り index.hu です*1。
ハンガリー体育大学の体育館が全焼
10月14日午前5時頃、ブダペスト12区、南駅から南へ1キロほどにあるハンガリー体育大学(Testnevelési Egyetem)の体育館から出火、通報から10分後に消防が駆けつけ消火に当たりましたが、既に20メートルの火の手が上がっており、3000平米の体育館は全焼しました。火災は6時頃に消防が鎮火させています。周辺の建物は無事でした。
(google map)動画:http://azso.net/ より
全焼した体育大学の体育館 写真: Ruzsa István / MTI
火災の原因は、天井暖房の故障であると見られています。被害額は30億フォリント(約13億円)との試算が出ています。
体育大学は休校となりました。ブダペスト12区の副区長は、同区にあるMOM体育館を、午前中に講義やトレーニングの使用に提供するとコメントしています。
首相府長官の定例記者会見
毎週木曜日に行われている、ラーザール・ヤーノシュ首相府長官による定例記者会見で、以下のついての発表がありました。
- クロアチア国境閉鎖の準備は完了、数日内に閉鎖を行う可能性あり
- 11月16日から、売りに出されている国有地の競売が開始される。第一弾として、6県合わせて38万ヘクタールが競売に出される。売りに出されている土地のリストは、15日夜に公開される。政府は、土地の購入者に対して、合計1500億フォリントの貸出の準備をしている。
- 体育大学の火災の損害額は数十億フォリント。政府は支援を行う。
- 2016-17年の包括的税制改革に対し、政府は準備を行っている。
- 住居の省エネ改修に対する支援は、しばらくの期間は返済が必要な無利子ローンを、政府は提供する。
- 都市開発のための資金調達のためのブダペストとペスト県の分割案を、政府は支持する
- ラーザール氏個人に対する質問に対し、自分は首相候補の条件を満たしていないとコメント
- 元アメリカ代理公使のアンドレ・ゴールドフレンド氏(André Goodfriend)が昨年秋にハンガリー政府に送った、アメリカがハンガリーに対し望む事項27点のリストが流出した件を受け、ラーザール氏は傲岸不遜であると評した。
ヴィシェグラード4カ国共同で、ハンガリー南部国境を警備
チェコ、スロバキアに続き、ポーランドも50人の国境警備隊員をハンガリーに派遣すると、ポーランドのニュースポータルOnet.plが報道しています。これでヴィシェグラード4カ国(ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー)が共同で、ハンガリー南部国境の警備にあたることになりました。
現在、ハンガリーへの派遣状況は以下のとおりです。
- チェコ:水曜日に21人の兵士が、難民危機対応のための軍事訓練参加のためハンガリー入り。木曜日に、50人の警察官の派遣を発表。
- スロバキア:30人の兵士、50人の警官を、ハンガリー南部国境へ派遣
- ポーランド:上記の50人の国境警備隊のほか、Frontex(欧州対外国境管理協力機関)のミッションとして、ヘリコプター1機と兵士8人をハンガリー・クロアチアの国境へ派遣している。
1ヶ月で482人が不法入国で有罪に
9月15日にハンガリーがセルビア国境を閉鎖して以来、国境フェンスを越えて逮捕・起訴され、有罪となった人の数が1ヶ月間で482人となりました。
482人中殆どは、1年または2年の入国禁止との判決が出ています(判決は、ハンガリー入国禁止ですが、これはEU圏への入圏ができないことを意味します。)
まじゃるでした。