9月15日ハンガリー移民/難民関連ニュース
まじゃるです。
昨日の難民・移民関連ニュースを index.hu がまとめていますので、紹介します。
火曜日0:00、入国管理を厳格化する改正法が施行された
不法入国者は、厳しく罰せられることになる。
国境を越えられない難民の人々が、ハンストで抗議。
政府は、セルビアと国境を接する2県に非常事態を発令
大量の移民が押し寄せている現状を受け、政府はチョングラード(Csongrád)およびバーチ・キシュクン(Bács-Kiskun)の2県に非常事態を発令した。期限は今のところ未定。
トランジットゾーンが設置される
現在、ルスケ(Röszke)とトンパ(Tompa)の2箇所にトランジットゾーンが設営された。難民申請の提出・審査はここで行われる。その際、申請者の指紋・顔写真が登録される。
なお昨日は、申請が次々と却下されていった模様。
国境閉鎖で、人々がひしめき合う国境
セルビアとハンガリー国境の無国籍地帯には、ハンガリー側の国境が閉鎖されたため、数千人の人々がひしめき合う事態となった。数百人のグループがハンストを開始し、続々と参加者が増えていった。
ルーマニア国境にもフェンス設置
ハンガリー政府は、ハンガリー・セルビア・ルーマニアと3国国境地点を起点として、ルーマニア国境にも「適切な長さの」フェンスを設置する準備を行うことを決定した。 セルビア側に国境フェンスを設置したことで、難民のルートが変わることが予想されるため。
ドイツのメルケル首相:難民は、EUのどの国で生活するかを、自分で決める権利はない
ドイツのメルケル首相と、オーストリアのファイマン首相は、ベルリンで共同記者会見を行った。
ドイツとオーストリアは、臨時首脳会談を来週開催することを提案した。記者会見では、メルケル首相は、戦争地域からのシリア人の大部分を受け入れることが可能という発言について、自分が間違っているとは考えていない旨を発言。ただし、ドイツは大量の移民が押し寄せたことで、方針の変更を強いられている。また、メルケル首相は、EUは難民にとって安全な区域であり、生活を希望する国を自分で選択する権利はない、としている。
オーストリアが入国検査を導入
正午、オーストリア内務相は、入国検査を段階的に導入していくことを発表。より厳しい入国検査の準備もされているが、全日発表された軍による警察の支援については、計画段階としている。
夜9時までに、40件の難民申請を却下
ルスケのトランジットゾーンでは、これまでに70件の難民申請が提出されていると、首相補佐官が発表した。トンパのトランジットゾーンには人がいない。70件のうち、40件については既に却下されている。
ドイツのガブリエル副首相が、4項目からなる提案
ドイツのガブリエル副首相は、4項目からなる提案をまとめた。それによると
- EU各国からトルコ、そしてシリア周辺国に、15億ユーロの財的支援
- アメリカおよびアラブ諸国の支援参加
- アメリカとロシアが交渉のテーブルに付く
- イタリア・ギリシャ・ハンガリーに、通称ホットスポットと呼ばれる登録箇所を設置
ルーマニア大使館の代理公使が外務省に呼び付けられる
ルーマニアのポンタ首相の、ハンガリーの移民対応についての度重なる無礼な発言に対する抗議のため。
セルビアの難民搬送バスは、クロアチア方面へ向かう
セルビアは、マケドニアから入国した難民を、既にハンガリーではなく、クロアチア国境の町のシド(Šid)へ搬送している模様。マケドニア国境近くのプレシェヴォ(Preševo)のバスターミナルでは、「シド・クロアチア行」表示のバスが数十台スタンバイしている。バスを手配しているのは、政府なのか個人なのかは、現時点でははっきりしていない。
警察が、外国人記者の身柄を一時的に拘束し、録画データを消去させる
AP(Associated Press)によると、データを消去させられたAPの記者は、警察犬が難民に襲いかかる場面を撮影していたとしている。これに対しハンガリ当局は、事実誤認があるとコメント。
以上、まじゃるでした。
*1 http://index.hu/belfold/2015/09/15/menekultvalsag_osszefoglalo_szerbia_magyarorszag_valsaghelyzet/