2016年1月1日のハンガリーニュース
まじゃるです。
国外
ウクライナで天然ガスパイプラインが爆発
ウクライナ東部の町、フーストの近くで、現地時間午前10時頃、地下を通る天然ガスパイプラインからのガス漏れが検知され、その2時間後にパイプラインが爆発炎上した模様です。現場では50メートルの火の手が上がっているとのこと。ウクライナの国家非常事態対策局の発表によれば、この事故による負傷者はなく、パイプラインは閉鎖されたとのこと。
このパイプラインは、ロシアからヨーロッパへ天然ガスを供給しているもので、1980年代の終わりから稼働しています。ソユーズ・パイプラインとも呼ばれます。（index.hu）
（Facebookへ投稿された動画へのリンク）
欧州移民危機
2015年のハンガリーへの不法入国者数は、約39万1千人
ハンガリー警察のデータを元にしたハンガリー通信MTIの記事によると、2015年の1年間で警察が身柄を拘束した不法入国者数は391,384人でした。
データによると、春先には1日100人規模だったものが、夏場には1,000人を超えるようになり、8月には不法入国者数は2～3,000人に増加していました。これに対し、ハンガリー政府はセルビア国境を閉鎖する決定を下しました。国境閉鎖の前日、9月15日には9,380人が不法入国しています。
セルビア国境閉鎖後は、移民ルートはクロアチア経由に変わりましたが、今度はクロアチア当局がハンガリー国境まで移民を搬送するようになり、ほぼ1ヶ月間、ハンガリーはクロアチアから流入してきた移民をそのままオーストリア国境まで搬送していました。この時期には1日約7～8000人がハンガリーを通過しています。
その後、ハンガリー政府はクロアチア国境にもフェンスを設置し、10月17日から移民の受け入れをストップしました。その後は、セルビア、クロアチア、スロベニア、オーストリア経由でドイツに向かうという経路が確立しており、ハンガリーへの不法入国は激減しています。（index.hu）
国内
2016年から良くなることのまとめ
残念ながら、在留邦人にはあまり関係ないですが・・・
- 所得税率が16%から15%に。
- 最低賃金が111,000フォリント（約4万6千円）に上昇。高学歴者は129,000フォリントに（約5万3千円）。（2015年はそれぞれ105,000フォリント、122,000フォリント）
- 大学関係者、警察官、兵士などの賃金もアップ。
- 年金支給額が1.6%アップ。
- 身分証明カードがチップ入りになり、保険番号カードと納税者番号カードの持ち歩きが不要に。
- 身分証明カード、住所カード、自動車運転免許の初回発行などの手数料が無料に。
- 法人登記簿謄本などの発行手数料も無料に。
- ブダペストの公共交通も改善：ペスト側ではトロリーバスの便数が増加。ブダ側のトラム路線再編工事が完了し、1月16日から利用可能の見込み。
- 鉄道：ジュール(Győr)への列車が毎時発車。ブダペスト＝ロシア間の路線が毎日運行へ。
- 犬を鎖につないで飼うことが違法に。
（ここまでindex.huのこちらの記事）
- 子供の扶養控除がアップ
- 子供3人以上の家庭に対し、住居新築や新築住居購入支援として1千万フォリント支給。さらにもう1千万フォリントの3%の低金利ローンも利用可能に。
- 住居建設費用の消費税率が、27%から5%に。
- 豚肉の消費税率も27%から5%に。
- 銀行取引税が0.53%から0.24%に。
- 役所での手続きが、簡易・高速化。
逆に、自家製パーリンカの税金は、これまで年間1,000フォリントだったものが、これからはリットル当たり700フォリントとなるようです。
（こちらはindex.huの別の記事より）
年越しの大騒ぎの後始末
ハンガリーの若者は、仲間たちと街に繰り出し飲んだり騒いだりして年越しをしますが、相当な量のゴミが捨てられます。元日、ブダペスト清掃局は清掃車300台、さらに別に330人の清掃員を投入し、人々の集まった場所や、アンドラーシュ通りや環状道路、地下通路などの主要箇所の清掃を行いました。今年は、約150トンのゴミが集まり、昨年の収集量の100トンを大きく上回ったようです。（index.hu）
一方、この大晦日から元旦にかけてアルコール中毒で搬送された人の数は約100人で、前回の200人から半減したそうです。（index.hu）
2015年の大晦日、ブダペスト市内にて 写真: Balogh Zoltán / MTI
スポーツ
男子水球代表が、初めて五輪出場を決められず年越し
ハンガリー男子水球代表の監督が、1月10日に開幕する欧州選手権の登録選手13人を発表しました。この欧州選手権は、ハンガリー代表にとってはオリンピック出場権のかかる大事な大会になります。
ハンガリー水球代表は、オリンピックを3連覇（2000-2008）するなど強豪として知られますが、今回のように五輪開催年まで出場権を確保できないのは史上初めてのこと。
欧州選手権で優勝すれば、オリンピック出場が確定します。また既に出場を決めているセルビア、ギリシャ、クロアチアの各代表チームも出場するので、もしこれらのチームが全て準決勝まで進めば、ベスト4入りでもオリンピック出場が決まります。（index.hu）
チェス：19歳のハンガリー人が、ジュニア部門でレーティング最高位に
国際チェス連盟が更新したプレーヤーのレーティング・リストで、19歳のハンガリー人、ラッパルト・リハールド選手(Rappart Richárd)が、2721ポイントでジュニアの最高位にランキングされました。彼がジュニアのトップに立つのは初めてのこと。今回のポイントの伸びは、団体世界選手権での活躍によるもの。
またラッパルト選手は、大人を含めたランキングでも世界31位となり、現時点で世界38位で、ここしばらくの間ハンガリーチェス界を牽引してきたレーコー・ペーテル選手(Lékó Péter)よりも上位にランキングされています。
Fotó: Szigetváry Zsolt
（index.hu）
まじゃるでした。