12月31日ハンガリーニュース
2016/01/02
まじゃるです。あけましておめでとうございます。
欧州移民危機
ルスケにて警棒で殴られたポーランド人TVリポーターが抗議の手紙
今から約3ヶ月前、ハンガリーがセルビア国境を閉鎖した翌日の9月16日、検問所のあるルスケ(Röszke)では、国境を突破しようとする難民とハンガリー警察と衝突し、各国のマスコミにより世界的に報道されました。難民たちの投石に対し、ハンガリー警官隊は催涙スプレーと放水車を使用。当時、国境は大混乱となりました。
この大混乱の最中、何人かのマスコミ関係者が(謂れのない)警官への暴行や不法越境の疑いで、警棒で殴られ、また数人は逮捕されるなどしており、当局の対応も問題となりました。ちなみにこの件では、欧州安全保障協力機構がオルバーン首相に対し、ジャーナリストの報道の自由および安全が確保されるよう、当局を指導するように求めています。
この年末、警棒で殴られ逮捕されたポーランド人TVリポーターへの不起訴処分通知の手紙が届いたのですが、彼はマスコミ関係者に暴行を加えた警官はお咎め無しとなっていたことに驚き、抗議の手紙をハンガリー当局に送り、それを公開しています。(index.hu)
(まじゃるコメント)ポーランドは昨年政権交代がありオルバーン寄りになっていますが、今後の対応が注目されます。
オーストリア、国籍を虚偽申請した移民をスロベニア送還
オーストリアは、申請時に申告した国籍の言語をしゃべることができない難民申請者について、これまでに65人をスロベニアに送還し、またこの週末には百人程度を同じく送還する見込みです。これらの人々の本当の国籍についてはオーストリア当局の発表はなく、明らかになっていません。(index.hu)
ドイツ、難民審査のシリア人特例を廃止
ドイツは、これまでシリア内紛による難民については難民申請の審査を簡易化していましたが、2016年1月1日から、この特例を廃止し、今後はシリア人についても、他国からの難民申請者と同様に審査を行うことになっています。(index.hu)
(まじゃるコメント)シリアの偽造パスポートが問題となっており、これに対する措置だと考えられます。
まじゃるでした。