こちら、ハンガリー情報局

新鮮な情報を、現地から

*

深夜に銃声?ブダペスト繁華街が一時騒然

   

まじゃるです。

鮮度の落ちた話題ですが、一応記事にしておきます。


 

日付が変わった9月4日、金曜日の深夜0時過ぎ、ブダペスト繁華街のデアーク広場で、数発の銃声のような音が響き渡り、広場周辺は一時騒然となりました。

テロという言葉が、真っ先に人々の頭に浮かんだのは想像に難くありません。通行人は、我先にと逃げだしはじめ、一帯はパニック状態になりました。

銃声のような音が響いた後、人々が逃げまどう様子が、動画に収められています。

これを受け、数百人の警官、数十台のパトカーが出動し、また現場周辺、アストリアから鎖橋まで通行止めになりました。

結局これはテロではなく、午前1時頃、騒ぎを起こした容疑者の身柄が拘束されたところで、やっと事態は収拾に向かいました。いったい、なぜこんな騒ぎが。。。?

騒ぎを起こした人たち


「リア!リア!フンガーリア!」の掛け声を繰り返しながら、街を練り歩く人たち。勘の良い人は、もうお分かりですね?そうです、本日夜のサッカー欧州選手権予選、ルーマニア代表戦を控えて、熱の入りすぎた熱狂的ファンが暴徒化したのです。

目撃者の証言ををまとめると、

  • 100人を超えるウルトラスが、エルジェベート広場(デアーク広場の向かい)ルーマニア応援団を見つけ、つっかかっていった。
  • 爆竹を通行人に向かって投げつけた。銃声のような音の正体は、これである。
  • エルジェーベト広場へ行く前に、すでにマダーチ広場(デアーク広場トラム停留所の向かい)で、警官に対しゴミ箱や空き瓶などを投げつけ、パトカーのガラスも割っている
  • 路上駐車の車も、ガラスが割られたり、タイヤをパンクさせられたりする被害が出た
  • この騒動でけが人がどれくらい出たかは不明。
  • この騒動で、17人が逮捕されている。
  • 午前1時頃、デアーク広場周辺地域で、数百人の警察によるローラー作戦が行われる。
  • 警察は、その後ブダペスト各所で、検問・職務質問を実施。

*1


 

と、まあ、ここまではよくある話なんですが、私が心配しているのは、今日の試合後、移民の人々に危害を加えようとするのではないかということ。「リア!リア!フンガーリア!」というチャントは、極右の人たちが好んで使い、東駅でもこんな動画に収められています。

*2

もちろん、警察もこのことは重々承知で、機動隊を配備するはずですが。。。

 

まじゃるでした。

 

 


*1 http://index.hu/belfold/2015/09/04/lovoldozes_a_deak_teren/
*2 http://index.hu/belfold/2015/08/31/menekultek_bevandorlok_krizis_percrol_percre/ria_ria_hungaria/

 - ニュース