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ハンガリー難民問題について知る(2)

      2015/08/15

まじゃるです。

前回の記事の続きです。
http://www.debreceninap.hu/uncategorized/2015/07/30/kik-allhatnak-a-menekultaradat-mogott/

今回は、間違いないであろうが証拠が無い「ほぼ事実」から、想像力豊かと言えなくもない「都市伝説」 まで。

なぜ、最近になって急に移民が増えたのか?

まず、難民の手引きをすることで稼いでいる人たちの存在があります。ハンガリー語ではembercsempész(人間の密輸業者)と呼ばれています。100人のグループをブダペストまで運んで6万ユーロ、といううわさもあります。

そうなると、戦乱のために国を捨て、難民となった人たちが、なぜそれほどの現金を持っているのか、というのが疑問になります。さらに、スマートフォンを使う「難民」の姿も見られます。

そのお金はどこから?

もちろん、ある程度の蓄えがあった人たちも多いでしょう。しかし、全員がそうであるとは考えにくく、誰かの支援を受けているのではないかと推論できます。

ここで噂されるのが、ISIL。つまり、テロリストを難民グループに紛れ込ませて密入国させるために、難民グループに資金を流入しているのでは、ということ。これが正しければ、お金の問題は説明がつきますが、残念ながら確固たる証拠はありません。この内容は中央紙ニュースポータルが記事にして取り上げています。

あと、主要メディアの報道はなく、都市伝説の域を出ないのですが、アメリカも難民流入の支援をしていると、とあるサイトが書いています。(8月14日現在Webサイトにはアクセスできませんが、FBTwitterは更新されています)。理由は、ヨーロッパに混乱を起こし、経済的な競争相手のヨーロッパ、特にドイツの弱体化を狙うため。
また別のサイトでは、イスラエルとシオニストが支援していると。それはヨーロッパに内戦を起こし、軍事国家を樹立させ、その国家をイスラエルが操ること。もちろん、こちらも証拠はありません。

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ハンガリーもEUも、上記の内容は想定しているでしょうね。リスクを下げるためには、入国管理および難民審査をきっちりやっていくしかないでしょうが、キャパが絶望的に不足しています。

これで割を食うのが、本当の難民の人たち。彼らに対するフォローが二の次になっているのが、現在の問題なのではないでしょうか。

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まじゃるでした。

 - まとめ