10月19日のハンガリーニュース

2015/10/20

まじゃるです。

昨日のハンガリーニュースをピックアップ。情報ソースは index.hu です。

ハンガリーへの不法入国がほとんど無くなる

ハンガリーは10月17日午前0時にクロアチア国境を閉鎖し、出入りは国境検問所のみとし、またスロベニア国境でも入国管理を行っていますが、この対応によりハンガリーへの不法入国を試みる難民はほとんどいなくなったことが、ハンガリー警察の発表で明らかになりました。

ハンガリー警察のサイトの情報によると、18日のハンガリーへの不法入国者数は41人で、全員がセルビアからの侵入でした。クロアチアやスロベニアからの不法入国者の逮捕はありませんでした。↑ 過去30日間の不法入国者数のグラフ、直近3日間は、金曜日:6,353人、土曜日:870人、日曜日:41人

10月18日までの不法入国者数は390,645人、現在難民キャンプに滞留中の人々の数は520人になっています。

ハンガリーのクロアチア国境閉鎖により、移民の人々の移動ルートは、セルビア→クロアチア→スロベニア→オーストリアとなっていますが、オーストリアが移民受け入れを1日1,500人までとスロベニアに通告したため、スロベニアもクロアチアからの受け入れを2,500人に制限、クロアチアもセルビア国境を断続的に閉鎖・解放を繰り返しています。このため、クロアチア・セルビア国境、およびスロベニア・クロアチア国境では、国境通過できるのを待つ人々の数が増え続けています。

なお、スロベニア国境での入国管理は、まず暫定的に10日間、その後20日間の延長が可能で、さらに必要があればもう1ヶ月間の再延長ができることになっています。

ハンガリー政府、アウディに60億フォリントの支援

ハンガリー政府は、ドイツ自動車メーカー・アウディが320億フォリント（約140億円）をかけて行うジュール市(Győr)エンジン工場の拡張に対し、60億フォリント（約26億円）の支援を行うと、シーヤールトー外務・貿易大臣から発表がありました。この拡張により、アウディはより環境に優しく燃費の良いエンジンを生産し、380人の雇用が創出される予定です。

しーヤールトー外務・貿易相は、以下をコメントしています。

2010年からの、ハンガリーをヨーロッパの生産の中心地にする戦略が正しかったことは、個々数年のハンガリー自動車工業の状況によって示されている。自動車工業の投資決定と実績は、ハンガリー経済が2014年に継続的成長する準備のためしたための大きな役割を果たした。
ハンガリーの自動車工業への投資は、雇用創世のためだけでなく、高レベルの製品を生産することで、ハンガリーの輸出に貢献し、またハンガリーの中小企業の下請けの可能性を創出することにおいても重要である。
ハンガリー経済は、このような規模で自動車工業を下地においているのは正しいが、自動車工場の拡張以外にも、投資を推奨することで他の分野の開発も行われる必要があることを強調したい。
VWグループの代表者から、ディーゼル不正問題に関して文書による説明を受けている。VWグループはハンガリーの支援を信頼しており、ハンガリー政府は今後も、可能な限りVWグループのハンガリー拠点であるアウディへの協力に務めることを宣言する。

ハンガリー人のベテラン曲芸飛行パイロットが、レッドブル・エアレースからの引退表明

写真：Red Bull

ハンガリー人の曲芸飛行パイロットのベシェニェイ・ペーテルさん(Besenyei Péter, 日本ではピーター・ベゼネイとの表記になっています）が、今シーズン限りでレッドブル・エアレースを引退することを、ラスベガスで発表しました。引退を決断したのは数日前で、今後は家族とゆっくり過ごしながら、エアーショウの出演をしていきたいと語っています。

ベシェニェイさんは59歳。ラスベガスのレースでは13位、総合では現在12位にランクされています。

ベシェニェイさんは、企画段階からレッドブル・エアレースに関わっており、初回開催時から選手としても出場を続けていました。通算成績は66レースに出場し、表彰台が22回、レース優勝は8回を数えます。